パパ・ママストーリー

軽費老人ホーム偕楽荘 ケアワーカー 主任 向井宗子

軽費老人ホーム偕楽荘

Mさん

1993年入職

「これだけ多くの女性が働く職場で妊娠したからと言って仕事を辞めるのはもったいない。妊娠しても仕事を続けられるような環境と周囲の理解が必要だ」と当時の課長。この考え方が現在、楽友会における妊娠・出産への体制の根幹となりました。

特別養護老人ホーム白楽荘に入職後、結婚、出産、育児を経験しました。当時はまだ妊娠したら介護の仕事を続けるのは難しい世の中。当時の課長が「これだけ多くの女性が働く職場で、妊娠したからといって仕事を辞めるのはもったいない。今後は妊娠しても仕事を続けられるような環境と周囲の理解が必要だ」という考えの持ち主でした。

妊娠中は夜勤の免除。重いものを運ぼうとすると周囲の職員が飛んできて運んでくれました。

 

1年の休職を経て復帰してからも、子供が小学校に上がるまでは夜勤が免除になり、子供が熱を出せば勤務の交代など、職場全体で子育てに協力してくれました。

仲間に迷惑をかけて申し訳ないと思い、辞めることを考えましたが、「次に妊娠、出産する職員の気持ちをしっかり受け止め、理解してあげて」と言われ、吹っ切れました。

仲間に迷惑をかけてしまって申し訳ないという気持ちから、辞めようと思ったこともあります。

しかし、上司から「今は辛いかもしれないけど、復帰してきたことをうまく活かして、次に妊娠、出産する職員の気持ちをしっかり理解し、『大丈夫』と声をかけてあげられるようになってほしい」と言われ、何かが吹っ切れました。自分が出来ることを一生懸命にやろう、これから先、長い時間をかけて恩返しをしようと思いました。

 

子供が小学校に入学してからは夜勤免除がないため、転職も考えましたが、夜勤のないデイサービスへの異動を勧められ、子育てしながらでも夜勤をしないで介護の仕事を続けることが出来ました。

上司や先輩、同僚たちの協力が本当にありがたく、悩んだ時相談した上司の言葉は今も忘れることはありません。

 

介護の楽しさ、喜びを一度知ると忘れられなくなって、他業種に転職した人も戻ってくると聞きます。私もご利用者のことが大好きになるので、なかなかこの職場から離れようという気持ちにはなりません。ご利用者の笑顔が見られる喜び。人生の大先輩の、経験豊富なお話。物事の考え方、とらえ方。心に触れ、決してほかの仕事では味わえない大切な学びを仕事を通して経験することが出来、自分自身の成長につながりました。

 

楽友会には、子育てしながら介護の仕事を続けられる環境があります。大好きな仕事と、大切な家庭。両立しながら気が付けば勤続25年。これからも、ご利用者と笑顔の毎日を過ごしていきたいです。

私たち、産休・育休とりました!!

新卒で楽友会に入職。結婚、出産を経て、現在課長、主任という立場で活躍している職員に、結婚、妊娠、出産、育児、仕事との両立などをインタビューしました。

  • 安川 留美

    Yさん

    軽費老人ホーム偕楽荘   主任 1996年入職

  • 佐藤 静江

    Sさん

    特別養護老人ホーム白楽荘 主任 1996年入職

  • 堀内 麻衣子

    Hさん

    特別養護老人ホーム白楽荘 介護課長  1996年入職

  •  

Q1.結婚するとき、仕事を続けるかどうか迷いましたか?

3人:

特に迷いませんでした。結婚後も職場の近くから通うことが出来たので、今までの生活とあまり変わりはありませんでした。

Q2.妊娠、出産のとき、職場の待遇や周囲の反応はいかがでしたか?

Sさん

妊娠した時、「仕事どうしよう」「夜勤もあるし」と悩みましたが、上司に相談すると、オムツ交換や夜勤等、体に負担のかかる仕事を免除してもらい、事務仕事や見守りなど、できることを担当させてもらいました。

 

Hさん

産休・育休をとっている職員が多かったので、産後に働き続けるイメージができていました。

Q3.産休から育休、復職にあたって、職場の理解はありましたか?

Yさん

保育園がいっぱいで、なかなか入園することが出来ませんでした。上司に相談し、育休の期間を延ばしてもらいました。

 

Hさん

子供が0歳の時に職場復帰を決めました。0歳児は保育園で延長保育ができないので、1歳になるまで勤務時間を8時~17時にしてもらいました。

Q4.行事の時、お子さんが病気になったとき等、家庭を優先にできましたか?

Sさん

育休から復帰後すぐ、子どもが気管支炎で何度か入院しました。「悪いな」と引け目を感じていましたが、「子供にとって、お母さんはあなたしかいない。仕事は代われる人たくさんいるから!」と、早退や休みをとらせてもらいました。それからは思い切って休みを取り、出勤した時に一生懸命頑張りました。一人で育児と仕事の両立はできない。職場の人、家族、みんなに頼って助けてもらいました。

 

Hさん

仕事が夜遅いときや夜勤の日は、両親に家に来てもらい、仕事をつづけました。行事の時は譲り合ってやすみをとりました。仕事と育児の両立がしやすい環境だと思います。

Q5.復職してよかったと思いますか?

Hさん

習い事など、これから子育てにどんどんお金がかかる時期。独身のころと同じ環境でずっと勤められることは、自分にとってもストレスが少なかった。家にずっといるより、外に出て働くことで視野が広がり、子育てにも良かったと思います。

Q6.仕事と子育ての両立の秘訣は?

Sさん

「無理をしない」「人を頼る」「寝る」。子供を産んで、育てるうちに、以前より優しくなれたように思います。自分も助けてもらう。だから相手にも完璧を求めない。以前とは考え方が変わりました。お互い様ですから。

Q7.復帰後、主任になることに迷いはありましたか?

Yさん

主任を打診された時、「みんなに迷惑をかけるかも…」と思い、一度お断りしました。その時、上司が「一緒に頑張るから」と言って下さり、決断しました。上司や仲間、周りの協力がなければできませんでした。

Q8.これから仕事と育児の両立を考えている方たちへ

3人:

楽友会の職員は、結婚、出産、育児の後も、復帰する方がほとんど。仕事も子育ても一人ではできません。私たちが出産、育児の時に助けてもらったように、これから仕事と育児の両立を考えていらっしゃる皆さんにも、出来る範囲で仕事を続けていただきたいと思っています。みんなで助け合い、乗り越えていきましょう!!

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